自費出版の費用内訳、正しく知っていますか?

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「持ち込みは難しいけれど、できた原稿をどうにか出版したい」という場合、次に自費出版を検討することになります。

しかしながら、自分で書いたものを自分で費用負担して刊行するだけの「戦略のない自費出版」だと、見方によっては「ただ本を出しただけ」となりかねません。
せっかく本を出して何かを誰かに伝えたいと思っているのなら、慎重になるべきです。

ある程度原稿があり、それを良いかたちで完成させるためには、費用をかけてでも編集者のアドバイスを得ましょう。編集者は著者と読者の間の架け橋となり、本に書くべきないようとそうではない内容を客観的に判別してくれます。

ここからは、自費出版の費用について細かいお話をします。

そもそも、商業出版では出版社が費用を負担してくれるものです。しかし、初めての出版の場合は完成形が見えないため、なかなか出版社もOKを出してはくれません。
そのため商業出版が難しいと言われた場合は、自分でお金を出すしかありません。
その際、自分にどれだけの持ち出し費用があるかという部分が重要になってきます。

ここで「お金がない」「予算がつくれない」場合は、出版は厳しいと言えます。

昨今はブログやユーチューブなどでいくらでも情報発信ができる時代ですので、お金が無いのに無理矢理本を出すというのはあまりお勧めできません。

ここでは数百万円単位で、ある程度の出版予算がある前提で、どのくらいの費用がかかるのかをお伝えしたいと思います。

個人でノウハウ本を出す場合は?

実用書やビジネス書などノンフィクションの本には、自己啓発本や企業の体験談、自分の持っているノウハウや特定の知識についてまとめたものなどがあります。
出版方法としてはまず電子出版がありますが、何の実績もない人が自己啓発本を電子書籍で出す場合、周りから見るとちょっと胡散臭く思われることもあります。これは、誰の審査も受けていないため信用性に欠けることが伝わるためです。ブログの読者であったり、直接の知り合いだったりしなければ、なかなか手に取ってもらえません。

まずかかる費用として何があるでしょうか。
挿絵や図表、グラフなどは自分がいらないと思っていても読者側からすると必要になる場合もあるので、絵やイラストを描いてもらったり、作図をしてもらうとなるとその分の費用もかかります。
さらにテキスト自体も、DTPで読みやすい文字デザインにする「組版」が必要になり、ここでも数万円程度かかります。
配信にはカバーが必要ですから、カバーデザインでさらに3〜5万円程度はかかります。
原稿を自分で用意したとしても、制作費だけで以上の費用がかかってきます。以上を合計すると、制作費だけでも30万円くらいになります。

ここに、ノウハウ本などのノンフィクションの場合は編集者をつけて、内容を確認・整理することが必要になってきます。良い編集者をつけるとなると人件費だけでも30万円ほどになります。

流通方法は?

次に、どう配信していくかです。

自費出版で全国に流通させるとなると、さらに100万円以上の費用がかかってきます。ここには、出版販売元の流通管理費や倉庫の使用代がかかってきます。

安いプランを提案してくれる販売会社もありますが、実際に3000部以上刷るとなるとどうしても売れ残りが出てきてしまいます。一定期間置いていると資産として税金がかかるため、売れないとわかっているものは次々と処分されるのが一般的です。すると、「処分するので、必要なら著者側で買い取ってください」という流れになりがちです。業界では買い上げと言ったりもしますが、自分で自分の本を買うという事はよくあります。自分で配ったりしたいからという人も中にはいますが、結果的にはここでもお金がかかる事になります。最も意外な出費としてかかる部分です。

これらの部分も含めると、全て合わせて最低でも150~200万円くらいの費用が必要になると思います。この費用も出版社の質が上がればもっと高くなるので、実際だと個人で500万円ほどかかるケースも珍しくありません。

以上からわかるように、自費出版は要所でお金がかかります。あくまで出版活動は数百万円の予算が使える場合にのみ検討すべきだといえるでしょう。

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