電子書籍の欠点を紙の本でカバーする

デザイン, 編集, 電子書籍

電子書籍の欠点について指摘します。

このサイトも電子書籍をキーワードとして検索から閲覧していただいているのですが、電子書籍を作りたいと思っている人は増えていると思います。
さすがにブログをそのまままとめただけの本はやらないかもしれませんが、多数の人はブログでせっかく書いてきた内容をもとに電子書籍を出したい、なんなら印税が欲しい、ということを考えているのではないでしょうか。

電子書籍はインパクトが弱いという欠点あり

商業出版がいいけれど電子書籍がいい。電子書籍だと告知が弱いのですね。出したときのインパクトも、どうしても紙の本に比べて弱いです。

もちろん、電子書籍のいいところはたくさんあります。他の記事にもまとめていますが、ページ数の制限がなく修正も可能で、気軽に即時的に出せることなどはメリットとしてはっきりしていますが、出した時のキャンペーンが打ちにくく、受け取る側もいろんな毎日ダウンロードするファイルの1つにしかならないのですね。

ともすると画像や動画と同じくらいのインパクトにしかなりません。いくら良いことを電子書籍で言っていても、受け取る側にとってそれがどれくらいインパクトのあるものなのかを考えておかないといけません。ここでいうインパクトは、「ありがたみ」と言い換えてもいいかもしれません。

経営者の言うことは科学ではなく、正解が一つに決まっていないものです。どんなに良い内容でも、インパクト(ありがたみ)がない状態で読んでもらえるか、リスペクトをもってもらえるかを考えなくてはいけないと思います。

「こいつ何を言ってるんだ」、となるのか、「やはりいいことを言っているなあ」となるかは、内容もさることながら、受け取られ方、物理的な受け取られ方も同じくらい考えてあげなくてはいけないわけです。

精神的な受け取られかたは、物理的な受け取られかたによって変わります。紙でもPDFでもいいですが、PDFは電子ファイルで質量がないので、受け取られかたとしては弱くなってしまうのです。電子書籍をだしてもあんまり意味がなくて、ブログでそのまま書いていても変わらなかったかもしれない・・・とならないようにしたいですね。

電子書籍は手軽なぶん、物理的な受け取られ方はどうしても薄くなりますから、ありがたみを得難いということを忘れてはいけません。

紙の本で出すメリット

物理的なインパクトをある程度担保したうえで内容のインパクトを出していくことが大切で、その物理的なインパクトを感じてもらうには数名のプロによって一定の工程を経た紙の本をつくることが有効になります。

制作には半年以上かかりますし、印刷・流通にも1ヶ月弱かかります。ありがたみが違うわけです。ありがたみを経て、やっと情報を受け取るわけですから、当然でしょう。
苦労して得たもののほうが頭に残りやすいのが人間の性質ですから、物理的に面倒くさいことは必ずしも悪いことではないと思います。

特に経営者の本というのは客観的な情報ではなく、書き手と読み手の関係性をつくったうえでどう受け取ってもらうかという世界なのです。ありがたみやリスペクトをもって読んでもらわなければ、わざわざ本を出す意味もないのではないでしょうか。
重みを重くするということを考えていきたいものですね。

直感的に分量を示す

また物理的に輪郭を出すことはデザイン上も大切なことです。本のページ数によって厚みが出ますし、手に取ればその手触りや匂いも感じられます。
一定のコンテンツとして考えるならば、「あの人が経営について言っていることはどれくらいの量があるのだろう」ということを、本という一つの輪郭あるものにすることで直感的に伝えることができます。どれくらいの分厚さなのかで、量がわかるわけです。

これが電子書籍であれば、最初の直感ではわかりにくいもの。リーダー端末に「現在全体の何パーセントまで読んでいます」という表示こそ出ますが、それは読み始めてからの話です。

どれくらいの分量があるか最初にわからないことは、電子書籍にとっては欠点です。そレは読み手にとって、どれくらいの気持ちをもって本を開けばいいのかがわからないためです。
いっぽう紙の本は書店で見た時でもパッと見でだいたいの分量がわかるものですが、これは直感的で優れた点です。

ある程度電子書籍に触れたことのある読者であれば、タイトルが気になってダウンロードしてみたら30ページ程度しか内容がなくがっかりした、といった経験をしているものです。このがっかりは、出版行為としてはできるだけ避けたいもの。

特に初めての著者であるときや、読者からみて「この人のことはよく知らないし本もはじめて読むなあ」という場合は特に輪郭を与えてインパクトをつくってあげないと心に残りにくいのではないかと思います。

読み手から見て、「いまから読もうとしているコンテンツがどれくらいの量なのか」という情報、それは物理的な輪郭を与えることで指し示すことができます。

ベンチャー企業の社長の本をそっと電子書籍で出したところでほとんど反響はないでしょうから、紙の本を検討するほうが賢明でしょう。

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