自費出版と企業出版の違い

企業出版, 自費出版

検索すれば自費出版や企業出版などいくつかの用語がでてきて、違いがわからないという人もいるかもしれません。
出版制作会社ごとに定義は違いますが、おおまかにいうと自費出版は個人、企業出版は法人のイメージです。

自費出版といえば、自分の伝記や半世紀、または趣味でつくった詩や俳句などをまとめるイメージです。
何千冊も売って大きな印税収入を得ることが目的ではなく、どちらかというと書店流通させる必要がなく、自分で楽しんだり、親族や知り合いに配って終わり、という記念品のような位置付けです。アルバムみたいなものでしょうか。

一方、企業出版は法人の代表や要職の人がブランディングのためにおこなうもので、書店に流通させることでより広い顧客にアピールすることをめざします。また刊行したことを事実としてセミナーや講演会、パネルディスカッションなどのオファーを受けるきっかけをつくります。社長の名前で検索すれば企業のコーポレートサイト以外にも著作が検索ヒットするようになりますから、信頼度も上がるでしょう。

自費出版と企業出版、目的は違いますが、お金の流れ方の方向は同じです。本を出したい著者が、出版元に出版制作費用を支払うかたちです。

自費出版

予算が低い自費出版の場合は、単に「出したいものをそのまま読みやすくデザインして出す」ものが多いでしょう。身内に読んでもらえればよいですから、タイトルやカバーデザインにこだわらなくてもかまいません。そのぶん、長く保存できるように、造本にお金をかけてハードカバー印刷をすることも手です。編集者をつけるほどではない、ということことで担当編集者が内容に口を出したりすることはあまりありません。

企業出版

反対に企業出版はそのまま原稿を出すだけでは独りよがりになったり本として読むに堪えない内容になることを避けるため、プロの担当編集者がつきます。また企画段階から編集者主導で進めるため、内容についても一から話しあい、どのような構成案にすることがもっとも目的を達成できるかを模索します。構成案を考えた結果、当初考えていた内容から変わってしまって、使おうと思っていたありものの原稿(ブログ記事など)も一切使えなくなることも起こり得ます。著者のことを知らない人にも手に取ってもらえるよう、カバーやデザイン、帯のキャッチコピーなどにもこだわります。
内容も取捨選択し、不要な部分は削除して読みやすくします。

ただし宣伝がメインの内容だと内容が古くなりやすいため、本としての寿命は短くなります。またハードカバーにすると単価が200円ほどあがってしまうため、ソフトカバーにして安い値段で手に取れるようにすることが多いです。

安い出版社には理由がある

出版費用が見るからに安い出版社だと、著者が持ってきた原稿をそのまま組版して出すだけのところもあります。安いですが編集作業が実質ないと、内容が整理されていないまま出されてしまうことになります。
また、上記の企業出版の考え方でいうならば、編集があまり口出しをしない企業出版というのは存在自体がおかしなことになります。一流の編集者をつけるとなれば30万円〜50万円程度のお金がかかりますから、その金額以下になる場合は内容を精査しましょう。
安いからといって飛びつくのは危険です。

自費出版は自分でできるのか?

出版は印刷できて、出版コードを一つ取得できていれば、可能です。

まず印刷ですが、いまではプリントパックやラクスルなど、データを送るだけで一定のクオリティの冊子印刷ができるところがありますから、印刷した本を保管する場所さえあれば本を売ることは可能です。
印刷したものを自宅に保管しておけばそのまま販売することができます。

ただし、印刷するときに所定の「ISBNコード」を本のどこかに印刷する必要がありますから、順序としては
①出版コードの取得(何冊ぶんかをまとめて購入することになります)
②与えられた出版コードとISBNのなかから1つを選び、自分の本に付与
③ISBNコードを本のデータ(最終ページなど)に入れる
④印刷する
ことができれば、出版としての体裁は整います。

ただし、印刷したからといって、ここから直接、街中の書店に販売してもらうことは基本的にできません。書店で販売するためには流通業者を一旦通さなければならず(一つの書店は一つの特定の流通業者と専門に取引しています)、その流通業者と取引するためには個人では不可能だからです。

企業出版はどの出版形態でおこなうべきか?

企業出版を検討する場合、費用面やリアル書店流通の可否などを踏まえながら出版形態を選んで行く必要があります。
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