本はどうやって作られる?〜企画から出版までの流れを知る〜

ライティング, 出版, 編集, 編集者

企画から出版までの流れについて基本的な知識をまとめます。
今回は、Conteが取り扱うビジネス書・実用書(ノンフィクション)についてお伝えしたいと思います。

企画書を作るのが第一段階

まずは企画書を作る段階からですが、そもそも編集者と著者になる人が合う所から始まります。

その時に著者にどのようなプロフィールと肩書きがあり、どういう専門分野があってどんな経験があるのかというのを確認します。それを外から見た時の事を考えて、どんな打ち出し方をするのか決めていきます。

打ち合わせが終われば、その内容をA4サイズ3~4枚の企画書として落とし込みます。
企画書にはタイトル、サブタイトル、著者とそのプロフィールなどを書き、その補助情報としてターゲット、本の展開コーナー、売り方の工夫、キャンペーンの予定などがあればそれも書き込んでいきます。そういった書類を作る事で、出版社のどの人間が見ても大体同じ完成系がイメージできるようにしていくわけです。

これが企画書と呼ばれる物で、非常に厳密なものになります。
出版社の企画書は、一度社内で承認してしまうと「絶対に本として出さなければならない」決まりがあります。

要するに事業の”決定書”のような扱いになるので、その打ち合わせにはかなりの時間をかけています。
これが一番最初の段階です。

企画書作りの打ち合わせは1回で終わることがなく、

・初回打ち合わせ(顔合わせ)
・二回目打ち合わせ(ディスカッション、ブレインストーミング)
・企画決定打ち合わせ(たたき台を元に仕上げ)
・企画提出、補助資料作成(出版社の企画会議へ提出)
・一度企画を出してダメだった場合の修正

など、平均して4~6回くらいになります。

ここまで来てからやっと、本を出すという事が決まるのです。

取材

次は取材に入ります。

取材の場合は自分で書く場合とライターをつける場合があり、必要であれば編集者がブックライターを連れてきます。

編集者、著者、ライターの三人であらかじめ決めた目次に沿って相談をします。これがいわゆるブックライティングと呼ばれる方法で、2時間1セットの相談を約5~8回する事が多いです。その内容がおよそ本一冊分のデータになるので、それをライターが1か月程かけてワード原稿にし出来上がった物を著者が見る事になります。

そしてそれを見ながら著者が文章を直し、原稿を書いていきます。これでやっと原稿が完成し、これを「脱稿」と言います。

脱稿した原稿を今度は編集者がチェックして、足りない情報や分かりにくい部分などがあればフィードバックをしていきます。

それを書き直して、ワードファイルが一つ完成となります。この段階でイラストや図表、写真なども揃えておく必要があります。

デザイン

ここまで終わると原稿は一旦編集者の手に渡り、次はレイアウトのデザイナーと一緒に本で見る通りの紙面のデザインを作っていきます。デザイナーから出てきたデザインの中に文章を入れて、どのような見え方になるかを確認していきます。デザインが決まったら、今主流のインデザインにデザイナーと決めた通りに文章を入れていきます。

ここまでのワードでは普通のゴシック体や明朝体だった文字のフォントも、正規のプロ用フォントを入れてきれいな物にします。写真もここで入れますね。ここに大体一週間程度かかります。そしてこの作業が終わった物が校正紙と呼ばれる物で、一番最初にできた校正紙を初校、二回目のものを再校、三回目を三校と言います。

校正紙は3~5部印刷されて編集者、著者、校正者の3名に渡され、ここからはミスを修正する校正の作業に入っていきます。校正は必ず赤ペンを使ったアナログな方法で行います。PCの画面などで修正するよりも、現物に近い紙の方が間違いを見つけやすいからです。3名それぞれのチェックが終わると編集者がそれを一旦まとめていき、修正箇所をまとめて反映させた物を再校として再度印刷していきます。再校の場合も初校と同じ工程を辿り、それぞれ二週間ほどで進めていきます。基本的には初校と再校の二回が多く、校正の部分だけで約一ヶ月くらいかかる事になります。

校正が終わり修正の必要が無い状態になったら、最後に編集者と編集長で目次や体裁のチェック、印刷所でチェックされるべき内容の確認、バーコードの取得と貼り付け、カバーデザインの作成などを行います。カバーは著者とチェックしてから、本文をと合わせて印刷所に入れます。

印刷所では一週間ほどでデータをチェックし、印刷機にかけていきます。印刷された物は製本所と呼ばれる別の会社で三週間くらいかけて製本され、出来上がった物の一部が見本として発売日の一週間前に出版社に届きます。最後に見本を見ながら事故やページのズレが無いか、色は合っているかなどの最終チェックをします。ここで全て問題無ければそのまま発売という流れになります。このように企画から出版までにはたくさんの工程と長い時間が必要である事がわかりますね。

ちなみに見本以外の本は倉庫や問屋に運ばれます。ここから先は基本的に倉庫と問屋のやり取りになっていくので、出版社のオフィスに在庫はありません。

以上、企画から出版までのおおまかな流れを説明しました。
ウェブサイトなどと異なり、多数の工程を経るぶん、どうしても時間や人員がかかるのが本です。
そのぶん慎重で丁寧な戦略が必要になりますし、出したときの「インパクト」が大きいのが魅力でもあります。
じっくりと腰を据えて出版に取り組みたいものです。

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