ゴーストライター、ブックライターって何?

ライター, ライティング, 編集

ゴーストライター、ブックライターについて説明します。

世の中のほとんどの人たちは日常的に文章を書くことになれていません。
毎日仕事でパソコンを触っていても、いざワードを開いて「文章を書くぞ!」と気合いを入れても、うまく書けずに時間がなくなるのが常です。

たとえ自分の仕事の話であっても、あるテーマにしたがって決められた文字量でまとめるのは難しいもの。引き受けてしまったはいいものの意外と時間がかかるうえに納得できる内容ができず間に合わないということもあります。

出版社の編集者は、「面白い話やネタをもっている人が文章を書けないとき、文章にするノウハウ」を多数保持しています。
その一つが、プロのライターによる代筆です。

なお、ライターは、ゴーストライターと呼ばれることもありますが、区別するべきです。

ライターは、「依頼を受けて書く人」

そもそもライターとは「依頼を受けて、決められたテーマと文字量、締め切りをもとに執筆する人」を指します。ここにはブロガーやジャーナリストは含まれません。(参照:ライターの分類)

そのなかでブックライターと呼ばれる人々は、200ページ以上にもなる書籍をまるまる一冊通して書き上げます。
本には「執筆」や「構成」としてブックライターの実名が載ることも珍しくなく、その場合はゴーストライターにはなりません。

ゴーストライターは名前が出ない

一方、ゴーストライターというのは文字どおりおばけ、つまり「名前の出ない代筆者」です。
たとえば、あまりに有名な先生(医者や大学教授などで、テレビにもよく出ている人)が毎月何冊も本を出しているときにこんなことを感じることはありませんか?

「これは本当に本人が書いているのだろうか? あれだけテレビにも出ているのだから、本をゆっくり書く時間なんてないだろう」

実際、テレビ番組に毎週出るような人はほとんど執筆の時間をとることは難しいと思います。テレビに出ている分知名度は抜群ですから、本を出したときにもある程度売り上げが見込めますよね。すると、何十万円かを払ってゴーストライターを雇い、空き時間に口述筆記したものをまとめてもらうほうがはるかに効率的です。

巧いゴーストライターは、聞き書きしたことすら感じさせない文章を書くことができます。まるで著者本人がじっくり書いたかのような文体や息づかいまで再現してしまうのです。
世の中には、素人目にも「これはライターが聞き書きして代筆ものだな」とわかる文章は存在しますが、まったくその気配を感じさせません。

そのレベルになると専属のお抱えゴーストライターとして毎日たくさんの文章を代筆しているでしょう。
すると、ゴーストライターになるには、文章力よりもその著者の専門知識や得意分野に著者と同じくらい通じていることが必要ということになりますね。
執筆のたびに知識を学び直していては間に合いませんから、著者と日々行動をともにして、その著者の考え方のクセや持論なども身につけておく必要があります。

ブックライターとは何者?

ゴーストライターと比べてブックライターはある程度どんな分野にも対応できるオールラウンダーである必要があります。

たいていはビジネス書をつくっている出版社から依頼を受け、1冊の執筆を丸ごと請負います。
僕が出版社で働いていたときには社会人歴も10年、20年と長い方が、フリーランスのブックライターとして活躍されていました。

ライターに依頼する際には、編集者が作りたい本のテーマに合いそうなブックライターを探してオファーし、著者に紹介するかたちで本作りがスタートします。
著者側が用意するゴーストライターと比べると、用意するのが編集者サイドである点が大きな違いです。

ブックライターが得意なこと

ベテランのブックライターさんの経歴を伺ってみると、

・編集プロダクションで10年以上勤めていて独立した
・雑誌の一部分を担当するライターとして活動後、次第にライティング可能な分量が増えて一冊まるまる書けるようになった
・特定分野の知識が増えたため、執筆の仕事を請け負っているうちにライターとなった。専門知識があるため、1冊書くこともそれほど苦ではない

などのパターンがありました。

いずれも経験がものをいうため、社会人経験もなくいきなりブックライターになるケースは少ないといえます。

また、ブックライターの方が開講している「ブックライター養成講座」なども開かれているようで、その卒業生が経験を積んで一人前のブックライターになることもあるようです。

ブックライターは失敗できない職業

ブックライターの報酬は高く、大手出版社から仕事を依頼されれば1冊40万円~50万円となります。

ただし企画当初から本ができるまでは半年、1年かかるため、一つの仕事に集中するよりは、同時進行で複数冊進めるしかありません。
著者からしたら「忙しいからブックライターを使う」わけですから、著者のスケジュールに振り回されることもしばしばです。

また通常は企画の最初から参加し、原稿が完成するまで責任をもって取材するため、途中でキャンセルしてはならないとされています。
なぜなら、もし取材途中でライターが代わってしまうと最初から説明しなおしになり、多方面に迷惑がかかるためです。「必ず最後までやりとげるぞ!」という強い責任感を持った人がブックライターとして信頼を得ることができます。

編集者はライターが仕事をしないと大打撃をこうむるため、ライターの選別には慎重になります。「このライターなら、著者とも相性が良さそうだし、本を責任もって仕上げてくれるだろう」ということです。

編集者が連れてきたライターを信頼し、本作りをスタートさせましょう。

なぜ、出版コンサルティングが必要なのか?

成果の出る出版を約束する、CONTEの出版コンサルティングの秘密とは?

詳しくはコチラ