顧客の声を大事にしながら、安心できるペット用品ブランドを確立する〜株式会社HANDEN代表取締役 坂田 裕希さんインタビュー

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日用品ブランドを立ち上げ、少しずつ商品を拡充していく時に大事なことはどんなことでしょうか。今回お話を聞いたのは、消臭技術との出会いから、ペット用品業界という未経験の分野に進出した、株式会社HANDEN代表取締役 坂田 裕希さん。「ユーザーが安心できる」ブランドの実現をめざす坂田さんに、商品に込めた思いを聞いてきました。

Q:現在の仕事内容を教えてください。

ペットケア用品のブランド「HUGFAM」を製造・販売しています。第1弾の商品として光触媒技術を使ったケアスプレーを販売しています。
消臭・除菌ができ、人間が食べても大丈夫なほど安全性が高いものです。

「HUGFAM」とはHUG(ハグ)とFAMILY(ファミリー)を合わせた言葉で、安心して触れ合えるという意味を込めています。ペットは外で地面と触れ合う時間が長く、外界の菌を足につけたまま家に入ってきてしまうため、足を吹いたり体にふきかけたりして除菌することが必要です。日常の中でそうした消臭・除菌が自然に溶け込むような商品であってほしい、というイメージを込めています。

2016年からブランドを展開し始めて一年半ほどが経ちますが、徐々にペットケアのブランドとして認知されてきたので、今後ラインナップを広げていこうという段階です。

 

 

Q:ペット消臭の国内マーケットは大きいのでしょうか?

矢野経済研究所によるレポートによれば、ペット消臭の国内市場は年間20億円ほどで、それほど大きい市場ではありません。

弊社がブランドを最初に作る時、この世に全くない商品をゼロから作ることは企業体力的に難しい面がありました。そのため、既存の市場に切り込んで徐々にシェアを取りながら企業の体力をつけて行こうということを最初に考えました。
徐々に事業展開をしながら、顧客からのニーズを掬い上げて商品を開発し、事業を広げていきたいと考えています。

Q:現在のビジネスに至るまでの、ご自身のご経歴を教えてください。

大学を卒業してから、新卒で総合商社に入社しました。そこで太陽光発電や風力発電と言った新エネルギーの業務を経験した後、3年半ほどして退職・独立しました。
独立してすぐに株式会社HANDENを設立し、最初はフルコミッションの営業をやりつつ、ビジネスの現場を学ばせていただきました。
その後、2016年に消臭技術に出会い、事業化したというわけです。

Q:なぜ、現在の事業内容に行き着いたのでしょうか。

もともと最初からペット業界を志向していたわけではなく、消臭技術のほうに出会ったことがきっかけでした。

日本では、 研究機関などが良い技術を持っていてもそれを実際に商品化して市場に出すマーケターが不足している、マッチングできていないという現状があります。技術を開発する人が、売り方を知らないわけですね。

ある時、国も出資しているような研究機関が持っている光触媒の技術と出会う機会があり、この消臭技術を何かに使えないかということを考えました。

技術自体は汎用性が高く、安全性も高いため、どんなものにも使えるのですが、 それを商品化する場合には「何にでも使えます」というのはアピールになりにくい。そこで、安全性という最もアピールできる特性を活かせる分野は何かと考えた時に、ペット業界ということに思いいたりました。

こうしてペット業界に参入したわけですが、業界でマーケットを探っていくと、次々と面白そうな分野がわかってきました。消臭剤だけではなく、ペットケアブランドとして展開していけそうだなという手応えを感じています。

Q:現在の実際の業務内容としてはどういった内容になりますか。

自社で生産・在庫管理をしながら、アマゾンなどの通販サイトで直接顧客に販売しています。また、展示会に出展することもあります。
オフィスは品川区の大崎にあり、スタッフは2名、業務委託先を含めると20社と取引しています。

現在、顧客と直接やりとりすることも多いということですが、ブランドを展開していくうえで大事にしていることはありますか?

私自身が個人向けの営業経験があることもあり、 日用品を通販で売る場合には、顧客の顔が見えない「数字のゲーム」のような状態になりがちです。どれだけの予算をかけてどれだけのリーチがあればどれだけの問い合わせがあるかと言った、確率の話になりがちなのです。
しかし、そこには顧客の顔や生の声はありません。ユーザーの感想や体験を考える余地がなければ、それ以上に大事にしたいのは弊社の商品をどのように使っているのか、 生活にどう馴染んでいるのかと言った情報です。

メールマガジンを出すことも大事ですが、弊社ではあえて直筆の「ハガキ」を出すことをおこなっています。 こうした丁寧な作業の積み重ねが後々、ブランドの大事な資産になってくると考えています。

いわゆる「EC」 のやり方にとらわれず、 本当に心のこもったやり方はなんだろうということを大事にしているというわけですね。
実際に顧客からの声を商品開発に反映した例はありますか。

家庭でワンちゃんを洗うときに、従来の製品では「両手がふさがってしまって洗いにくい」「泡立ちにくい」という不満がありました。そこで考えたのが、片手で泡を出せるワンプッシュタイプのシャンプーです。片手で出せるため、もう片方の手でワンちゃんを抑えながら、泡を出すことができます。現在このアイデアを製品化に向けて企画中です。

Q:最後に、数年以内に実現したい目標を教えてください。

現在は1ジャンルの商品だけを扱っていますが、ゆくゆくはHUGFAMブランド全体を、ペットを飼う際のベーシックブランドにしたいと考えています。

現在ペットを飼い始める時には、商品があまりに多すぎて、一体どの商品を買ったらいいのかわかりにくいという状況があります。自分のワンちゃん、ネコちゃんに何がいいのかがすぐにわからないのですね。

そこで、「HUGFAMを一式揃えておけば大丈夫だよね」、という安心感のあるブランドになれれば、ユーザーにとっても理想的です。ゆくゆくは、こうしたベーシックブランドとして認識されるよう、ブランドを拡充させていきたいですね。(了)

坂田 裕希(さかた・ゆうき)
株式会社HANDEN代表取締役。
1987年、広島県 廿日市市出身。東京大学卒業後、総合商社勤務を経て独立。2015年に株式会社HANDENを設立、代表取締役となる。現在は、「ペットを飼う際のベーシックブランド」ことを目指し、ペットケア用品のブランド「HUGFAM」を製造・販売している。
販売サイト: https://hugfamofficial.com/

 
 

 

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