本づくりの最初の打ち合わせで気をつけるポイント

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初回の打ち合わせで気をつけている事をお話しします。

取材の2か月ほど前に必ず企画や構成、そもそもの出版の目的などを整理する打ち合わせの場があります。いきなり取材はしないですし、初回の打ち合わせには非常に時間をかけます。

まず一つ目にそもそもの出版の目的は何なのか。二つ目は予算と使えるリソース。三つ目に過去の執筆履歴、これは今までどのような物を書いてきたのか、講演してきたのかについて。四つ目が関係各社、協力を仰げそうな関係各社にはどんな人がいて、どんな関係性で、どのくらいの確率かを確認していきます。

まずは本の目的についてです。

企業が本を出す目的は一つで、自社の売り上げを上げる事に直結すると思います。この方法として現在の事を伝える場合と、これまでの歴史を振り返ってたくさんの方に知ってもらうという二つの方法が出てきます。

企業活動ですから、本の売り上げを上げて、その売り上げよりも小さい予算の範囲内で作らなければ本を作る意味がないと言えます。
例えば本作りの予算が300万円で、1000万円の効果を上げたいというのは当然の話です。もちろん本を出した効果は目に見えないため、なかなか明確に測れるものではないかもしれません。
しかし本を出した事によって1年後、2年後と長期的に積み重なってくる人々の評判やそれによってやってくるお客さんもいますので、そのような意味で有形無形の価値を作っていく事も本を作る目的であると言えます。

また自費出版として本を作った場合に、どのような出版の仕方をすればその目的に合うのかという事も出てきます。自費出版にも細かく分けると様々な方法がありまして、とにかくお金を用意して自分の作りたいように作るパターン、ある程度のお金で様々な方の意見を聞きながら作っていくパターン、さらには限られた予算の中で最大限の効果が上がるようページ数を減らしたり取材工程を省略するパターンもあります。

どの場合でも言えるのは、目的と予算をしっかり決めた上で考えるべきだという事です。
例えば目的がない状態で予算だけでこれを考えてしまうと、本を出す事だけが目的になってしまい、自分の自己満足というか本を出すだけ出してそこで終わりという事になりかねません。

最初は売り上げが上がるとか社員の気持ちを上げるという目的で始めたはずなのに、作っているうちに予算が限られてできる事が減ってしまったり、途中で忙しくなると面倒になってきてとりあえず出すだけ出してしまえとなってしまうケースもよくあります。

やはり本作りは長いので、長期間同じ気持ちを保つのは難しい事でもありますが、ここに対して最初に目的と予算をはっきりさせておく、文章にして議事録として残しておく事が重要になってきます。

次に過去の執筆歴です。
過去に本を書いている人であれば自分の事について話すのに慣れているかもしれませんし、どのくらいのエネルギーをかければどのくらいの物ができるという感覚が得られているという面ではプラスになるかもしれません。

ただ他の記事でもお話ししたように、これまで書いてきた物をそのまま使う事はできませんので、あくまでもう一度話し直すのにどのくらいのエネルギーと時間が必要か、その感覚を知っているかどうかを判断するために過去の執筆履歴が必要になってくるわけです。

また過去の執筆履歴としてあてになるのは、本だけです。

いわゆる会報誌や業界向けの新聞などではなく、一冊の本に限ります。
会報誌などはページ数も少ないですし、ターゲットも定まっていません。またページ数の少ない物は何を書いてもボロが出ないため、ごまかす事もできてしまうからです。やはり長い物を書いていないと、一貫性のなさやどのようにすれば長い文章が書けるのかも掴めていないため、短い物は過去の執筆履歴としてあてにならないと言えるでしょう。

最後に関係各所、協力を仰げそうな関係各所の存在と、その確度についてです。

例えばBtoBのメーカーが、受託を受けていたり、小売販売を任せているなど様々な関係を持っている企業さんに取材に行く事がよくあります。
この場合に「誰々の知り合いに誰々がいるから、取材しよう!」という話が出たりします。この事自体は良いのですが、これが知り合いの知り合いであったり社員の知り合いなどの関係となると、まず繋いで説明するだけで1〜2か月はかかってしまいます。さらにその相手が上司に許可を貰わなければならないとなると、さらに多くの時間がかかります。

やっと取材ができたとしてもどんな本なのかがしっかり伝わっていないと、検討外れな話しをされてしまったりして結局モノになりにくい取材内容だけが残ってしまいます。

しかし載せると言ってしまった以上、そのまま載せるしかないというような悲しい事になるわけです。無理矢理載せたコンテンツには読者も興味がありません。そのため取材をお願いできるかもしれないという程度の関係性であれば、止めておくべきだと言えます。

協力してもらえるかどうかが曖昧なまま本作りがスタートしてしまうと本全体に悪影響を及ぼしますので、早い段階で確約しておかなくてはなりません。

著者より先に取材をしないとコントロールが効かない面もありますので、外部の方には最初の段階で取材する事を徹底するべきですね。
さらにその場合の確度も非常に重要です。自分が出版する事に協力してくれる関係性なのか、もしかすると自分が思っているほど好意的ではないかもしれません。取材日程を組んではみたものの取材には応じてくれなかったり、必要のない話がふんだんに盛り込まれていて削るに削れないという事も考えられます。状況をシビアに見て、確証のないものはあてにしないという事が大事になってきます。

これら四つの内容を初回の打ち合わせで確認していきます。ここを整理しておかなければ、本作りが佳境に入った時に阻害してくる要因になってきますので最初に潰しておく事が重要になります。

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