本のカバーに10倍の力を入れるべき理由

デザイン, 出版, 電子書籍

本文に夢中になっているとカバーづくりがおろそかになります。
私自身も、出版社で働いていた頃は本文の締め切りに追われてカバーづくりがないがしろになっていました。

たいていカバーの締め切りは本文より数日後ということが一般的なため、作っている側からするとどうしても後回しになりがちです。
しかし、読者からしたら、本文よりも先に触れるのが本のカバー。本文は読まなくてもカバーだけを見て印象を判断されてしまうことも珍しくありません。
もし書店で本を選ぶとき、カバーを見ないで本文だけを読むことはまずありません。また、アマゾンなどのオンライン書店ではカバーだけが表示され、一部しか立ち読みができないこともあります。
それくらい読者にとってはカバーは最優先事項。
ついつい後回しになりがちなことを反省しつつ本文と同じくらいのエネルギーを注ぎましょう。

カバーを構成する要素

本のカバーに入れるべき項目としては次のようなものがあります。

・タイトル
・サブタイトル
・著者名
・著者の表記
・メインとなるキャッチコピー
・サブとなるキャッチコピー
・バッジ
・出版社名
・シリーズ名

それぞれ解説していきます。

・タイトル

もっとも目立つのがメインのタイトルです。ビジネス書の場合は同ジャンルの本がたくさん並んでいるなかで興味をひき、手にとってもらうため、タイトルの文字の大きさは大きいほうがよいとされています。
白地に太いゴシックフォントのタイトルを配置した本はやはりインパクトが大きく、横にどんな本がならんでも目立ち続けます。
ビジネス書で、特にこだわりがなければ文字を大きく表示できることがオーソドックスです。

・サブタイトル

タイトルは1つだけではなくサブタイトル(副題)としてもう一つ表記することも可能です。
書店での登録はメインタイトルでなされますが、メインタイトルと大きさの比率の上限が決まっているわけではないため、メインタイトルと同じくらい大きく目立たせることもできます。
短いメインタイトルのあとに、本の内容を詳しく説明した長めのサブタイトルをつけるのもありです。

・著者名

・著者の肩書き表記

カバーには著者の名前を必ず入れます。
ビジネス書は特に「誰が言っているか」の部分が説得力にかかわってきます。
ここでいう著者の肩書き表記とは「どこの会社や団体に所属しているのか?」「役職は?」「何の専門家?」などを指します。簡潔に伝わるようにしなければなりません。
そのため、本で扱うテーマ・内容と対応している必要があります。
ただし、著者の肩書き表記だけでは伝えきれない点が出てきます。そこで残った部分をキャッチコピーに持ってきます。

・キャッチコピー

著者名や著者の肩書きだけではまだまだ初めて見た人がピンとこない場合、さらに情報を付け足します。
キャッチコピーには「著者のすごいところ」「本のすぐれたところ」「内容がほかの本と違う点」

・バッジ

キャッチコピーのなかで、文章で書くよりもよりコンパクトに目立たせたい数字などを出します。
・「〇〇で1位獲得!」
・「2017年度版!」
・「映画化決定!」
・「最新作!」
・「緊急出版!」
・「著者の累計100万部突破!」
など、数字や年号、景気の良いニュースなどが入ってきます。
丸い円の中に入れて色を変えて目立たせることで、「なんだかすごい本なんだな」と思ってもらうことを狙いとします。
ただし、時期が経つと内容が変わってくるので、カバーよりも取り替え可能な帯のほうに書くほうが管理しやすいでしょう。帯がつかない場合はカバーに書きます。

・出版社名

・シリーズ名

出版社名もカバーに小さく表記します。
また、出版社のなかでも特定の刊行シリーズに属している場合は「〇〇出版の△△シリーズ・その3」など通し番号を入れることもあります。

以上、カバーに入れるべき要素をまとめました。
タイトルはもちろんのこと、それを補完するかたちでさまざまな要素がお互いの足りない情報を補いあい、カバーを構成しています。

自分でカバーをつくってみると、世の中で売られているプロのデザイナーがつくったカバーがいかにデザイン的にも情報伝達的にもすぐれているかがわかると思います。
カバーは売り上げに直結しますから、できれば5万円や10万円をかけてでもプロのデザイナーに依頼しましょう。予算がなければ、エディトリアルデザインの勉強をしている知り合いに1万円でお願いしてもいいかもしれません。

後回しになりがちだけどとても手間のかかるカバーを大事にしながら、本を作っていきましょう。

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